看護師が透析室で働く際に感じやすいデメリット

いずれ透析室の看護師になりたいと考えているのなら、現場のデメリットを知っておくことはとても重要です。
いざ仕事を始めてみて「こんなはずではなかった」と思わないよう、以下の点をチェックしておくことをおすすめします。

まず1つ目のデメリットとして挙げられるのが、技術を身につけるまでが大変だということです。
透析室で働くためには、シャント穿刺の技術や人工透析機器の適切な操作を学ぶことが必須となっています。

なかなか専門的な知識が必要になるため、実際、きちんと身につけるまでに苦労する人も多いです。
特に、透析治療で使用する針は、通常の点滴を行う際に使用する針と比べて太いため、高度な技術が求められます。

2つ目は、透析室以外への転職(転科)が難しくなる可能性がある点です。
透析室では、専門的な知識が高められる一方で、他の科で活かせるスキルが学びにくいという側面があります。
そのため、透析室で経験を積んだ看護師は、一般病棟に戻ることを不安に思ってしまう傾向があるようです。

3つ目は、ルーティンワークになりがちという点です。
透析看護の業務は、基本的に毎日同じ作業の繰り返しとなります。
そのため、仕事に新しい発見や刺激を求めるという方にとっては、苦痛な作業となってしまう可能性があるので注意が必要です。

そして4つ目は、常に神経を使う仕事であるという点です。
透析室はオープンスペースになっており、常に患者さんや同じ職場のスタッフからの視線にさらされている状態となります。
そのため人によっては、上手く肩の力を抜くことができず、見られていることにストレスを感じてしまうことがよく起こります。